「不思議の国のアリス展」限定デザインのトランプが可愛すぎた件 | BICYCLE


BICYCLE (バイスクル) というトランプのブランドをご存知だろうか。アメリカ合衆国のU.S. プレイング・カード社によって製造されているトランプで、世界で最も多く製造されているトランプの一つだ。マジシャンが好んで使うので、皆さんも一度は見たことがあるのではないだろうか。

私も個人的にいくつか保有しているが、世界にはこのバイスクルトランプを収集しているコレクターも多い。

バイスクルトランプには数量限定で生産されれいるものや希少価値の高いものがあり、コレクターにとっては喉から出るほど欲しいものもあるようだ。

今回ご紹介するトランプも「不思議の国のアリス展」という展覧会の限定グッズとして日本で限定生産されたものである。

私が「不思議の国のアリス展」の存在を知ることになったのは、新しいトランプを買おうとしてバイスクルの限定デザインを調べていた時だった。

2019年から2020年に開催された展覧会で、私が情報を見つけた時には既にほとんどの開催スケジュールを終了しており、新型コロナウイルス感染拡大の影響で名古屋開催が中止となったこともあって、残す開催予定地は新潟県のみとなっていた。

展覧会のホームページで限定グッズの情報を見て、さらにこのトランプが欲しくなった。『不思議の国のアリス』の作中にもキャラクターとして登場する「トランプ」とBICYCLEのコラボはとても魅力的に感じ、調べれば調べるほど私の新潟への気持ちが駆り立てられた。

こうなったら行くしかない、新潟へ。ということで日帰り弾丸で新潟へ行くことにした。

「不思議の国のアリス展」の様子


訪れたのは、「不思議の国のアリス展」が開催されていた新潟市新津美術館というところ。新潟駅から最寄りの駅まで25分、駅から美術館へは徒歩20分という位置にあり、なんともたどり着くまでに体力を消耗する場所にあった。(新潟は車社会だからだろう、行く途中ほとんど歩いている人を見かけなかった。)

到着するや否や、私はすぐに展覧会のギフトショップへ立ち寄って、目的のアイテムを確認した。そこには、まるで私を安心させるかのように山積みになったトランプがあった。

「不思議の国のアリス展」グッズ売り場の様子


私は安心して展覧会のチケットを購入し、展示エリアへ入場した。

モダンアート系の美術館でも、美術館それ自体よりもギフトショップが好きな私にとって、今回もまた限定グッズが最優先事項であったことは否めないが、展覧会で取り上げられていた童話『不思議の国のアリス』にまつわる歴史や展示品は大変興味深いものだった。

展覧会内部の様子 (一部のみ写真撮影OK)


「不思議の国のアリス」や「鏡の国のアリス」が誕生した1980年代当時の書籍をはじめ、展覧会では時代を重ねるごとに様々な作家によって描かれ続けてきたアリスの歴史を辿ることができる。

展覧会を観終えた後、心待ちにしていたアリス展のグッズ売り場へ。そしてようやく今回の目的であったアリス展限定デザインのBICYCLEトランプを購入することができた。「在庫がなくなっていたらどうしよう」と心配しながら歩いていた往路と違って、ウキウキしながら歩いた帰路はあっという間だった。

東京に戻り、早速開封した。


まず目に入ったのはカード裏の鮮やかな水色だ。カード裏にはブタを抱えたアリスがデザインされている。なぜブタを抱えているのか?その答えはアリス展で語られていた。

カードの表面で通常のバイスクルと大きく異なっていたのは、”A (エース) ” と”Jorker (ジョーカー)”のデザインだ。

ジョーカーのデザインは、『不思議の国のアリス』の挿絵を手掛けたことで知られるジョン・テニエルのイラスト。

ダイヤとハートのマークは濃いダークレッドに、クラブとスペードのマークはシックな紫色になっている。


全体的にクラッシックなデザインで統一されており、『不思議の国のアリス』が描かれた19世紀のヨーロッパの雰囲気を反映させたようなイラストやカラーがレトロで可愛らしい。

この『不思議の国のアリス』とバイスクルトランプのコラボ商品を入手するためだけに新潟へ訪れることになったと言っても過言ではないが、手に入れることができてとても満足している。

限定デザインのバイスクルは他にもたくさんあるため、気になった方は他のデザインもチェックしてみてはいかがだろうか。

(私の次の狙い目は、沖縄県限定デザインのバイスクルだ。友人界隈で沖縄旅行が計画されることを密かに待ち望んでいる。)