和のテイストにモダンな感覚を取り込んだ商品を多く取り扱う「中川政七商店」。私も大好きなこちらのお店で見つけた、年末年始にもってこいな商品を紹介する。
今回ご紹介するのは、新しい年を迎えるにあたり欠かせない正月飾り「鏡餅」だ。大小二つのお餅を重ね、その上に橙 (だいだい) を乗せる。本来ならば本物のお餅や橙 (もしくはみかん) を飾るのだが、近年は生活やおうちのインテリアにあったものを選択できるようになってきている。
中川政七商店では、鏡餅をはじめ新年の干支にちなんだ飾り物など多くの正月飾りが店頭に並べられていた。そんな中で今回Pick Upしたいのは「木製の鏡餅」だ。
Image: 中川政七商店
この鏡餅には日本の伝統工芸が随所に使われており、その温かく優しい雰囲気は現代の私たちの暮らしに良く合うようにデザインされている。
各パーツをクローズアップしてみよう。
まず、神様へのお供え物を乗せるための三方台。こちらの台座には吉野檜が使用されている。
続いて紙垂と麻を使用した四方紅。メインのお餅の部分は天然木でできている。
最後に「大々栄えるように」という意味を持つ「橙」に使われているのは、伊賀組紐の職人の手によって絹糸を編んで仕上げられたくみひもだ。
この「橙」をバランスよく乗せることで鏡餅が完成する。実はこの鏡餅は単に完成された既製品を飾るのでなく、橙を乗せて飾りを完成させるまでの過程も楽しむようにデザインされているのだ。
このようにして完成した鏡餅は、シンプルさを追求しながらも堂々とした迫力も併せ持つ。現代の生活に馴染むその温かな佇まいは、新年を迎えるおうちのインテリアにすっと馴染むことだろう。
大きさのバリエーションも3種類あり、飾る場所によって大きいサイズを選んだり、ちょっとした正月飾りが欲しいという方は小さいサイズが良いだろう。今回私は、玄関の正月飾りとして真ん中のサイズにものを選んだ。
年末の中川政七商店では、鏡餅の他にも注連縄や絵馬飾りなどの正月飾りを数多く取り扱っていたが、年末限定の商品だったのだろうか、新年を迎えた現在では取り扱いが終了している商品も多い。
今年の年末に再度お目にかかることができるのか、はたまた新しい正月飾りのラインナップに出会えるのか、楽しみにしている。
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