お米を量る。ごくごく普通の日常の一瞬だ。
今回は、この一瞬を楽しむ最強の道具「ヒノキ製の一合桝」を紹介する。
私は長い間、プラスチック製の計量カップを使ってお米を量っていた。しかし一方で、「木でできたあの四角い桝で量ってみたい!」とずっと思っていたのだ。まさにこんなふうに。
Image: キナリノモール
今回は、そんな私の小さな夢を叶えた魅力的な商品、東京に店舗を構える老舗荒物問屋の松野屋で購入した「ヒノキの一合ます」をご紹介する。
松野屋は「荒物」と呼ばれるホウキやバケツなどの簡単な作りをした日用品を多く取り扱う問屋。一般の方向けの店舗である「暮らしの道具 谷中 松野屋」については、別記事でご紹介をしているので是非チェックしていただきたい。
近年海外からも注目を集める「荒物」を古くから取り扱ってきた老舗荒物問屋の「松野屋」では、全国の職人が丁寧に作る荒物雑に出…
店舗で購入した桝は、一合を計量できる一般的な大きさのもの。栃木県で生産されたヒノキ製で、表面には天然木の個性的な木目が美しく現れている。
この桝を使うたびに、ヒノキの優しい香りに包まれ幸せな気分になる。水洗いをした後にすぐに乾燥させるのが、良い香りを長続きさせる秘訣だそう。
そんな素敵な松野屋の一合桝に出会うきっかけとなったのは、2021年の節分のこと。本ブログ”Lempi”のインスタグラムアカウントで節分に因んだ雑貨を紹介したいと思い、その際に節分の豆まきに使われる「福豆」を飾る容器として桝を探したのがきっかけだった。
Amazonで「一合桝」と検索すれば、目当ての品に近しいものはすぐに見つけられることができた。ただ、普通の桝じゃあ面白みに欠ける。せっかくならば、作り手の気持ちが込められた素敵な桝を手に入れたい。そんな思いから松野屋を訪れた。
正直、お米を量るという目的はプラスチックの計量カップでも達成できるし、なんならプラスチック製のものの方が軽くて丈夫で長持ちするかもしれない。
ただ、自分の生活を好きなもので埋め尽くしたい私のような人にとって、この一合桝は「丁寧な暮らし」を体現する一品であることは間違いない。
Lempiでは、そんな何気ない日常生活の一瞬を楽しめる雑貨を、今後も紹介してゆく。(Instagramアカウント @lempi.press もぜひフォローを!)