カッパドキアの現地ツアー中に出会った真っ赤なりんごのペーパーウェイト。


世界でも有数の絶景があるトルコ カッパドキア。私が初めてトルコに訪れたのは2019年の春のことだ。その日は晴天で空が澄んでおり、翌朝に参加予定だった気球ツアーに胸を躍らせていた。

カッパドキアの気球ツアーは世界有数の絶景だ / Image: Adobe Stock


カッパドキア観光の王道プランは、昼に奇岩を巡る現地ツアーに参加し、翌日の早朝に気球で朝日を見る。そして感動のあまり涙を流す。

(はずだったが、私が参加した日は風が少し吹いていて気球を目の前にして中止となってしまった。むしろ悲しさとショックでハンカチを濡らしていた。)

今回紹介する赤いリンゴの置物は、そんな王道プランの昼行程である現地ツアーで立ち寄ったおギフトショップで見つけたものだ。

現地ツアーではいくつかの景勝地を巡る。各ポイントで10~15分ほどの自由行動が許され、観光を楽しむことができる。おみやげ屋が並ぶ高台もまた、どのツアーでも巡る有名な場所だ。

ツアーの途中には小さな簡易テントのような店から店舗を持った大きなものまで、様々なお土産屋があった。どこの店も大抵似通った商品を取り扱っているのは観光地あるあるだ。

今回お土産を購入した店は景勝地と道路を挟んだところにあり、店内は静かで客は私と友人の2人のみだった。私がこのりんごを手にとってみていると店員のお兄ちゃんが話しかけてきて、カッパドキア周辺の鉱山から取れた石を使ってんだぜ、と話していたが本当かどうか未だに不明である。

正直、製造地や仕入先が未知すぎるためこのお土産を「カッパドキア土産」として紹介するのは躊躇われるが、物が可愛いから許してほしい。


大きさは6cmほど。店にはひとまわり大きなサイズがいくつかあったが、その時はリュックひとつの長旅で、重い荷物を持つのがおっくうだったので小さいサイズを選んだ。

赤い部分は大理石を切り出したような質感。ふさの部分は金属に金のメッキが施してある。



見た目以上にかなり重く、手に持つとずっしりと重さを感じる。ペーパーウェイトとして十分使える重みがある。

インテリアとして用いるなら、厚めの洋書数冊の上にちょこんと乗せると可愛く飾れる。

値段は400~500円くらいだったと記憶している。よく似たようなものを都内の雑貨店などで見かけるが、えらい値段の違いに驚く。もちろん私が購入したものよりも遥かに質の良いはずだが。

ちょっとしたおしゃれ雑貨屋のショーケースに入っているりんごの置物 / Image: Amazon


それに比べるととてもコスパの良い買い物だったと思う。カラーバリエーションも青や緑、マーブル調の白色のものなどが置いてあったが、その色合いや風味はひとつひとつ違っていて、お気に入りを探す楽しみがあった。

カッパドキアのお土産屋には、トルコならどこでも見つかるナザール・ボンジュウや気球を模した飾り物などがたくさん置いてあるが、せっかくなら現地のレアアイテムも入手したいものだ。

厄除け効果があると言われているナザール・ボンジュウ / Image: Amazon


絶景目当てで訪れたカッパドキア、お土産に自分お気に入りのお土産を見つけてみるのもまた異国の地を最大限に楽しむメソッドである。

参考:Marble Apple Red
参考:カッパドキア(トルコ)ガイドブック